ミャンマー連邦共和国

ミャンマー連邦共和国の国旗
首都ネピドー
言語ビルマ語
人口50,020,000人(2008)
面積676,578km²

解説

11世紀、ビルマ族によるパガン王朝がインドの東に最初の統一国家を築いた。
1886年、イギリス領インドに併合。
第二次世界大戦では日本と英印軍との間で激闘が行われ、1948年、アウンサン将軍らの努力でビルマの名で独立した。
当時は現在の旗の青の部分に、統一を表わす大きな白い星と、その周りに5大部族を表わす5つの小さな星を描いたものだった。
1974年、社会主義化が進む中で、労働者を歯車で、農民を稲穂で表わす、紋章の旗に改められた。
赤は勇気と団結を、青は進歩と純粋さを表わし、周囲の14の星はこの国の14州を示している。
しかし1989年には、アウンサン・スーチー(ノーベル平和賞受賞者)率いるNLFが総選挙で大勝するも、軍人に抑えられ軟禁、軍事政権は国名もビルマからミャンマーに変更し、近年、首都も移し、ネーピドーとした。
それでも、軍事政権に反対する民主勢力は依然、従来のままの国名を用いるなど、選挙結果を無視した現政権に抵抗している。
何とか打開の道を開こうと微妙な動きがみられる中で、2010年10月、軍事政権は国旗を変更した。
黄色は国民の団結、緑は平和と豊かな自然環境、赤は勇気と決断力を象徴し、白い星はミャンマーと国民が地理的・民族的に一体化することの意義を象徴している。
なお、この三色旗は第二次世界大戦中、日本の後押しで建国されたビルマ国の国旗と同じ。
但し、当時の国旗は白星ではなく、コンバウン朝の印章だった緑色の孔雀をデザインしていたものだった。
三色が歴史上の3つの王朝の色だとも言われている。