レバノン共和国

レバノン共和国の国旗
首都ベイルート
言語アラビア語
人口4,224,000人(2008)
面積10,400km²

解説

国名は「白い山」の意。『旧約聖書』にもあるように、雪がヘルモン山を覆っており、また、国土には石灰岩が多いため、実際に白っぽく見えることもこの名のいわれに関係しているようだ。
国旗の白はその白亜の国と平和を、赤は国のための献身と犠牲を表わしている。
中央のレバノン杉は、聖書の「香柏」。
ソロモンはこの木で神殿を造り、フェニキア人はこれで船を造り、今のチュニジア地方にあたるカルタゴに海洋植民地を築いた。
しかし、多年にわたる乱伐に加え、近親交配とマツクイムシに似た虫の被害で、滅亡寸前となり、国際日本文化研究センターの安田喜憲(よしのり)教授を中心とする日本の協力で、ようやく回復に向かいつつある。
現存するレバノン杉の古いものは樹齢6000年、大きいものは直径4m、高さ30mに達するという。
同国の憲法では「茶色の幹に緑の枝葉」となっているが、「1990年代になんとなく全部緑になった」(同国駐日大使館)。