似て非なる国旗 – ガボンとルワンダと自由が丘

過日、地方に出かける所用があり、東横線自由が丘駅に向かった。降りたところがこの商店街(東京目黒区)。「ん、ガボンの国旗がなぜ?」。


ガボンの国旗

ガボンはアフリカ大西洋岸のほぼ中央にある、人口150万人。一人当たりのGDPが15,000ドルというのは、あの大陸の中では断然、豊かな国。ウラニウム、マンガン、鉄など資源の宝庫であり、林業も有望視されるが、現状ではGDPの35%を占める石油に依存した経済となっている。かつては元の植民地宗主国フランスを始め、欧州の奴隷貿易国の横暴を許し、その名残が今の首都名リーブルヴィル(自由の町)にある。フランスからの解放奴隷が作った町である。同様の経緯で拓かれた首都がリベリア(自由の国)のモンロヴィア(アメリカ第5代大統領で最初に奴隷を帰還させた人)、シエラレオネのフリータウン(自由の町。イギリスからの解放奴隷が建設した町)。

ガボン国旗の三色は、長年、この国のランバレネで貧民への医療に尽くし、1952年のノーベル平和賞受賞者であるアルベール・シュヴァイツァー(1875~1965)博士の『森と水のはざまにて』からヒントを得てデザインされたという。


シュヴァイツアー

もうひとつ、同じ三色で構成された国旗の国が近くにある。ルワンダだ。


2001年10月に全面改訂されたルワンダの国旗

1990年代前半のフツ、ツチ両族の激しい殺し合いの時代の苦しさを乗り越えようと、国旗から赤をはずし、青を大きく取り入れた新鮮なものになった。当時、難を逃れて世界に散った(ディアスポラ)人たちが相次いでい帰国し、今、「アフリカの奇跡」と呼ばれる経済成長を遂げつつある。


1962~2001年のルワンダ国旗

自由が丘商店街に並んでいる三色旗は同商店街のシンボル旗である。ガボン、ルワンダ同様、大いなる成長をと、近接地域住民として期待したい。

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