イタリアで黒人閣僚にバナナ投げる

7月28日の読売新聞電子版にロイター通信の記事を引いて、こんないやな内容が掲載されている。


イタリアの国旗。

イタリア初の黒人閣僚セシル・ケンゲ移民問題担当相が26日、同国中部チェルビアでの政治集会中、聴衆からバナナを投げつけられる嫌がらせを受けた。

何者かが、壇上にいたケンゲ氏に向かってバナナを投げ、同氏に当たりそうになったという。警察はこの人物の行方を捜している。同氏は集会後、ツイッターで「飢えで命を失う人がいる中、食べ物を無駄にするのは悲しいことだ」と述べた。

ケンゲ氏はコンゴ民主共和国出身。イタリアでは、上院副議長が今月、「オランウータンに似ている」とケンゲ氏を中傷して謝罪に追い込まれるなど、人種差別的な言動が相次いでいる。

私は今月、久々に北イタリアに行くのが楽しみで、イタリアの歴史やヴェルディの伝記などをせっせと読んでいるが、こんな国であってほしくない。イメージがいっぺんに下がってしまった。

それにしてもこのケンゲ移民相、なかなかアジな受け応えをしたもの。

イタリア三色旗「トリコローレ」はフランス三色旗「トリコロール」に由来するものだが、三色は自由、平等、友愛(博愛)を表すもの。これでは「トリコローレ」が泣く。

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