暑中お見舞い申し上げます。

ご愛読いただいている諸兄姉のみなさま。まずもって暑中お見舞い申し上げます。

ここのところ、冷たい飲み物の話が続きますが、ご勘弁を。

サントリーの「金麦」が売れているようですね。昔、この会社が初めてビールを出したときには、「サントリーってどうしてこんな不味いビールを売り出したのかな?」だったのですが、この「金麦」はお勧めです。

ところでこの金のリース wreath、国旗で見ると…

今ではアフガニスタンの国旗のみです。日本でも弥生時代から小麦があったようですが、中央アジアのコーカサス地方から西アジアのイラン周辺が原産地のようです。ウィキペディアによれば、「1粒系コムギの栽培は15千年前頃に始まった。その後1粒系コムギはクサビコムギAegilops speltoidesと交雑し2粒コムギになり、さらに紀元前5500年頃に2粒系コムギは野生種のタルホコムギAe. squarrosaと交雑し、普通コムギT. aestivumが生まれた」といわれているそうです。

ですから、アフガニスタンはまさにその原産地に位置しているということです。


共産党時代のルーマニアの国旗

1989年までのルーマニアの国旗にも、中央の紋章に小麦の穂のリースが描かれていました。ほかには、ドナウ川、森林、カルパチャの山並、そして油井です。油井はこの国が欧州では珍しい産油国であることを示しています。この年、独裁者チャウシェスク大統領夫妻が処刑されましたが、「打倒! 大統領!!」と叫ぶ民衆は、この国章を切り抜いてデモ行進をし、現在の国旗は「紋章なし」になっています。ということは、事実上、チャドの国旗と同じになったということです。

それはともかく、ルーマニアのこの旗を見ていると、なんとなくサッポロビールに見えて来るのは、猛暑のせいとはいえ、いかがなもの、もとい、失礼というべきでしょうね。

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