国旗の著作など頑張っています

千葉県在住の高校で英語を教えているというH先生という読者の方から、吹浦の「最近の著書やテレビ出演の予定は?」というありがたいお問い合わせをいただいたものですから、お調子に乗って、列挙させていただきます。

テレビ出演は昨日、日本テレビの報道番組にスノーデン元CIA職員のことで出ましたが、来週はNHKの撮影があります。東京オリンピック(1964)がどうやって決まったかについてです。国立競技場での撮影です。50年前のことですから、必死に記憶をたどっています。オンエアは8月20日の夜だとか。

実は2月に、明治聖徳記念学会の委嘱を受け、11月に刊行予定の同学会「紀要」に、「昭憲皇太后の事跡と今日的課題」の題で、3万字に近い論文を執筆しました。2月に依頼されたものを先週末にようやく脱稿し、今月1日(月)の締め切り数分前に送信しました。ですから、今週は気分爽快。そんなわけで頭の切り替えも狙い、軽装に運動靴という姿で通勤し、研究室の大整理に明け暮れし、かつ、縁あって、5日間に2夜、サッカーJ2の試合(栃木SC/京都サンガ、栃木SC/横浜FC)を観戦しました。

その結果、なんと戦力外通告に遭い、苦心の末、栃木SCに迎えられた元全日本チームの主力・三都主サレサンドロ(35)のシュートを週末に、そして7月3日には三浦知良(カズ)の46歳4か月7日という、Jリーグ最年長プレイヤーの歴史的ゴール(試合開始16秒後)に出会いました。三ツ沢球技場は東京五輪でも使用されましたので、それ以来、初めて行ってまいりました。今度は三都主のシュートはありませんでしたが、あの人の位置取りの巧みさやパス回しのうまさには感嘆するばかりです。

閑話休題。今年はまず2月に学研から「国旗のえほん」を刊行、次にこの「かるた」を出しました。これは4年ほど前に学研から初版が出され、以後、おかげさまで数十万部出ているようです。発行部数と関係ない契約ですので、正確な数は知りません。国旗のことは皆さんに喜んでいただければいいのです。3月にこの「かるた」を改訂、出版しました。

これに始まり、あらためて数えて見ると、雑誌・新聞・会報に掲載されたものを除き、今年は共著を含めほぼ毎月のように、何かを出版していますし、もう、校正も終えていますので、これからも後述のように何かと続くはずです。

4月には、拓殖大学広報室から去年行った特別講義「世界の中の日本 - 国旗で読む世界と日本」の速記録に手を入れたものが『世界の中の日本 32』として刊行されました。

5月には、これも学研から『世界の国旗 ビジュアル大事典』が出ました。エピソードを書き加えるなど初版のものを全面的に加筆・修正しました。

6月には、出ませんでしたが、7月にはまもなく、出窓社から『日本の領土と国境』という本が、私を監修者として出版されます。これは監修とはいいながら結構、力を入れました。出版社側も3年も準備しただけあって、すばらしい写真をたくさん入手し掲載しています。

また、桜美林大学北東アジア総合研究所から共著『東京とモスクワ ― 改善のチャンスは近いのか』が木村汎北大名誉教授を中心としてまとめたものが出ます。私は「北方領土返還への要諦」の題で第10章を担当しました。

8月には、これも共著ですが、古今書院から『ベトナム ― 国家と民族』(上、下で定価は11,000円!)が出ます。阿曽村邦昭元駐ベトナム大使をリーダーにそれぞれの専門家が分担して執筆したものですが、私はこれまた第10章、「ベトナム難民と日本」を担当しました。メコン研究会として、毎月、ユーラシア21研究所に集まって続けている研究グループのこれまでの集大成です。

そして9月には、なんと混声四重唱のCD「無言館」をリリースする予定です。こちらは目下、作曲家の長森かおる先生を中心に、プロのソプラノ、アルト、テナーの3人にすがる思いで、バリトンの私が最低音部を務めています。8月3日の収録までもう、あまり練習時間がないので、毎日、電車の中ではピアノ伴奏のCDを聴きながら、もっぱら楽譜を読んでいます。

そして11月の明治聖徳記念学会の「紀要」は錦正社という出版社からのものです。全体で700ページもの分厚い本になると事務局からは聞いています。こちらの定価は2,100円程度だとか。

小欄も、毎日更新というのは確かに楽ではありませんが、伊藤輝学兄というすばらしいパートナーの特段のご協力で、少なくとも当分はネタ切れの心配はありません。いつでも外国に出かけてもいいように、平均10本は書き溜めておこうと思っています。また、かつて私も「かわいい」読者だった毎日小学生新聞には、毎週、「国旗クイズ」を連載しています。

国際社会で日本と日本人が十分伍して行けるようになるというのが、私の切望です。五輪招致を前に、東京と大阪のトップが、ああいう致命的な失言をしているようでは、2020年に再び東京にオリンピックがやってくるか不安ですが、もって他山の石として、頑張ってまいる所存です。

老骨に鞭打って、やりたいことにはどんどん挑戦してまいります。皆様の一層のご理解、ご愛読をお願いします。

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