『星に願いを、月に祈りを』(中村 航)①

6月6日の各紙の広告に出ている小学館文庫『100回泣くこと』の宣伝文句は「発売から7年、世代を超えて涙した奇跡のロングセラー、ついに映画化! 幸せの連続線はこのままどこまでも続くんだ、と思っていた」。うまいなぁと嘆息した。

するとその隣に同じ中村 航の『星に願いを、月に祈りを』が出ていて、曰く「『100回泣くこと』作者の新たな代表作」。ありふれた表現の題だが、それにつられて思わずAmazonで注文してしまった。逆に、「星に祈りを、月に思いを」ではあいまいになる。星は数が多いからか、月は明るく大きく見えるからかもしれない。


27星のブラジル国旗。
共和政が樹立された1889年11月15日午前8時30分のリオデジャネイロの空を天球儀で表している。

12の星の数は変更しないEU旗。
今年の7月1日にクロアチアの加盟が予定され、加盟国は28となるが、星の数は12を変えないという決まりになっている。

12の星を月と並べたウズベキスタンの国旗。
12という数字が完全性の象徴だと考えられているからという理由はEUの旗と同じ。

15星のクック諸島の国旗。
星はすべて外側を向き、EU旗の星の並び方とは異なる。

                 
                          

国旗で星といえば、以前も紹介したように、アメリカの「星条旗」の50星、ブラジル国旗の27星、以下、トップ10は、

ベネズエラ 8
ボスニア 7? 8?
ツバル 9
ボリビア 10
カーボベルデ 10
ドミニカ国 10
ウズベキスタン 12
ヨーロッパ連合(EU) 12
クック諸島 15
ブラジル 27
アメリカ 50

ボスニアが7?8?となっているのは、半分の星が2つあるため、数え方によるから。

ヨーロッパ連合(EU)は国家ではないので、参考までに入れておいた。

しかし、「星に願いを」となると星の数としてはこのくらい多いほうがいいのではないか。そのほうが、どれかの星が願いをかなえてくれるように思えるのだが。

さて、「月に祈りを」。これは日本の伝統ではないか。我が家でも少年期までお月見の夜は出窓に兄弟二人の膳を並べ、各自が薄の向こうの満月と対面し、お祈りをしてから食事にありついた。その満月、国旗ではメコン河に浮かぶラオスと太平洋に映るパラオの国旗に出てくる。満月ではなかったが、どちらの月も実際に現地で見たことがある。幽玄と幸福の気分にひたったのが忘れられない。

今年の梅雨は少雨だとか。次の満月は6月23日から24日にかけて。晴れたら何を祈ろうか。その前に、この俗人は星に願うことが多すぎて困ってしまう(この記事は2013年6月6日に書いたものです。)。

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