10万人に及ぶ死者 – シリア内戦

内外各紙の報じるところによれば、ピレイ国連人権高等弁務官は6月13日、シリアの内戦による死者の実名リストを作成した。それによると「死者は9万3千人にも及び、うち、約82%が男性。4分の3は年齢不明だが、少なくとも1729人が10歳以下の子どもだ」「実際の死者はもっと多い」「昨年7月以降、毎月5千人超のペースで増えている」と強調した。


シリア・アサド政権の国旗。
1958~61年、1980年から現在に至る国旗。

シリア反政府側が掲げる旗。1932~58年、1961~63年にはシロアの国旗であった。

国連は、今年1月には6万人超としていたので、この5カ月ほどで3万人以上増えたことになる。

国連は、民主化デモが始まった2011年3月から今年4月末までの殺害報告26万3055件を分析。これまでに少なくとも9万2901人を実名でリスト化した。データ不足から3万7988人分の殺害報告は除いたという。という。

米軍はヨルダンでの軍事演習を実施、武器を残して撤収するなど、次第にアサド政権への軍事的圧力を強めているが、ロシアにとってアサド政権は長年にわたる武器輸出先であることもあり、強行に同政権への支持を続けている。これでは冷戦時代同様、米ソ(露)の利益が合致しないケースについては国際社会の影響力はあまりに限定的で、内戦を長引かせ、犠牲者の数を増すばかりとなる。

シリアの人口は東京都より少し多いくらい。したがって、約100人に一人が内戦の犠牲になったことになる。早急な解決が待たれる。

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