スペインとの交流400年 – 皇太子殿下スペインをご訪問

6月13日午後(日本時間14日未明)、日本・スペイン交流400年を記念してスペイン各地をご訪問中の皇太子さまは政府専用機で、南部のセビリアに到着された。


黄色と赤で「国土を血で守る」決意を表している。紋章の両側には「ヘラクレスの柱」があり、巻き付いた帯にはラテン語でPLUS ULTRA(PLVSVLTRA より彼方へ)と記されている。新大陸発見以前は「Non Plus Ultra ここは世界の果て」と記されていた。

日本の国旗

14日午前(同14日夕)には、伊達(仙台)藩が派遣した「慶長遣欧使節団」がスペインで最初に滞在したコリア・デル・リオに入り、使節団を率いた支倉常長の像の近くに桜の苗を植樹され、多くの住民と積極的に交流された。「支倉日本スペイン協会」のフアン・フランシスコ・ハポン会長(44)は約3万人の住民のうち「7000~8000人が集まった」と喜びを語った。

像は1992年に宮城県が寄贈した。また、報道によると、Japon(ハポン)の姓を持つ多くのスペイン人たちがこの像の付近で表敬にやって来たそうだ。「慶長遣欧使節団」のうち7人がスペインに留まったと伝えられ、その子孫と見られている。コリア・デル・リオを中心にハポン姓の人はスペイン全土に数千人いるとか。

皇太子さまはサラマンカ出発前にはサラマンカ大聖堂を訪ね、岐阜県白川町のオルガン制作者、辻宏さんが修復したルネサンス期のパイプオルガンの演奏を楽しまれた。このオルガンはスペインの国宝級のものだが、長年、演奏不能の状態にあったものだが、美智子皇后のお気遣いで辻さんが補修することが出来、先年、天皇皇后両陛下がスペインを訪問されたときにも演奏された。

日本とスペインの400年に及ぶ交流の歴史を思い起こさせた皇太子さまのご訪問であった。

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