世田谷の「ヤ・エまつり」

世田谷区新町で「万国旗」に出会った。「万国旗」といっても20か国の国旗を何組も繋げたものですが、それはそれでいい。

こうした「万国旗」は日本では昔からあったし、1964年の東京オリンピックのときには浅草橋の大西造花株式会社が都内の商工会議所や商店会、町会と連携して、23区のほぼ全域に、参加94か国の「万国旗」を連ねた。

失礼ながら、少なくとも当時は一企業で間違いなくこれほどの国旗を文句なしに製造することはできなかったし、時の勢いで同社が勝手に製造し、間違った国旗を飾られては組織委としても具合が悪い。ビニールに国旗をカラー印刷するということには、正直言っていささか抵抗があったのですが、当時は、凸版だったか大日本だったか、大手印刷会社が開発した画期的な技術ということで、そのまま進みそうな気配だったのです。

そこで、式典課の国旗担当専門職員の私が全面的に協力することになったのでした。かくして94か国による「万国旗」が少なくとも数千組連ねた形で都内などの街路にいっせいに飾られました。

2020年に東京に再びオリンピックをという招致運動をするなら、私はだったら、せめて目抜き通りを同じように「万国旗」で飾って調査団を迎えるということを企図したかもしれません。なにせ東京ではオリンピック開催への関心が低いということで、前回、苦杯をなめたのですから。雰囲気づくりに「万国旗」はそれなりに役に立つように思います。

それはともかく、この新町の「万国旗」、20カ国の名前がわかりますか?

日本、韓国、アメリカ、イギリス、中国、パキスタン、イスラエル、イタリア、フランス、ドイツ、フィンランド、ロシア、ブルガリア、デンマーク、オランダ、オーストラリア、パナマの17カ国はこの写真で判ります。そしてルーマニアとチャドという同じ国旗がありますから、これで18枚の旗(で19カ国分)ということになります(2枚の国名は不明)。

以前から、なぜかこういう時にパナマの国旗が選ばれることが多いのを、何だか不思議に思っていました。今回は、白青赤の横三色旗というロシアの国旗によく似た白緑赤というブルガリアの国旗が入っていることに、「う~ん」という感じになりました。製造上のさまざまな制限があるでしょうし、子供たちに人気の高い国や国際社会での重要な国、日本との交流の盛んな国といった基準なのでしょうが、同じ色数なら、私はでしたらタイ、インドネシア、カナダ、スペイン、ノルウェー、スエーデン、ケニアなどを選びそうです。

お隣の桜新町のソメイヨシノはその名の通り有名ですが、新町では通りの両側にいま、八重桜が満開です。強風にあおられて散り出してはいましたが、「八重の桜」は久々に人気のNHK大河ドラマに励まされでもしたかのように、咲き誇っていました。

ところでこの「万国旗」、商店街の「ヤ・エまつり」の景気づけのはずですが、写真の通り、私が行った日曜(4月14日)の午後5時ころ、少々さびしい人通りなのは残念でした。

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