山を描いた国旗⑥ スロベニアのトリグラフ山

ロシア国民学派の作曲家であり「五人組」の一人であるリムスキー=コルサコフは海軍軍人出身の作曲家。この姓の原意は「ローマ人コルサコフ」。ロシア人が東ローマ帝国の文明的継承国である思いが血筋以上にロシア人の中にはあることを思わせる名だ。


トリグラフ山を描いた国章を持つスロベニアの国旗

トリグラフ山

そのリムスキー=コルサコフに歌劇『ムラダ』があり、その中には『トリグラフ山の一夜』という交響詩があることで知られている。イタリアに隣接する今のスロバニアまで、作曲者の思いは、当然のように広がっていたのであろう。

トリグラフ(triglav、トリグラウ)山の原意は、スラブ系の言葉で「三つの頭」の意。確かに頂上部が3つになっている。標高は2864m でスロベニア共和国の最高峰。初登頂は、スロベニア人の自然科学者シグムンド・ゾワらにより1778年8月26日に達成されたと記録されている。

首都リュブリャーナより北西、イタリアとオーストリアに国境を接する地域にあり、全体が国立公園に指定されている。西スラブ地方の神話では軍神としてトリグラフが出てくるし、この国のイェセニツェで開催されているフィギュア・スケート国際大会はトリグラフ・トロフィーとして有名だ。さらには、1980年8月6日に発見された小惑星にはトリグラフと名づけられた。小惑星番号2522。

伝説によれば、トリグラウ山の一帯は金の角を持つ雄シャモアとズラトロクが統治した地として知られている。また、山頂の「アリヤスの塔」はスロベニアのランドマークとして、国の重要なシンボルとされている。

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