オーストラリアの共和制への移行と国旗①

世界的ではこれまで多くの女性が大統領や首相になっている。特にアジアはその傾向が強く、古くはセイロン(現スリランカ)のバンダラナイケやインドのインディラ・ガンディーがいたが、フィリピンのコラソン・アキノ、グロリア・アロヨ、インドネシアのメガワティ・スカルノ・プトリ、タイのインラック・シナワトラ、バングラデシュのシェイク・ハシナ、スリランカのチャンドリカ・クマーラトゥンガ、パキスタンのベーナズィール・ブット等々がおり、2月25日には「男尊女卑」の傾向が残る韓国で朴槿恵(パク・クネ)が初の女性大統領に就任した。もっとも、韓国は大統領制ではあるが、韓明淑(ハン・ミョン・シク)という人が第37代の首相になったことがある。


オーストラリアの国旗

ジュリア・アイリーン・ギラード豪首相

日本では? いつの日かきっと女性首相が登場しようが、今のところ土井たか子、扇千景が国会の議長として三権の長となったくらいで、小池百合子も自民党総裁の座には届かず、高市早苗も自民党政調会長になったばかりだ。

そんな中で、国旗の関係で注目するのは、オーストラリアのジュリア・アイリーン・ギラード(1961~)首相。同国第27代首相でオーストラリア労働党の党首(2010~)である。1998年からの下院議員なので、国会議員歴は約15年。

そのギラード首相、2012年に来日され、天皇陛下謁見の際、結婚はしていないが事実上の夫を同行していささか話題になった。1999年11月6日に実施された国民投票(Australian republic referendum)で僅差ではあったが共和制支持が否決された。しかし、ギラード労働党首は、2011年8月の総選挙中にはオーストラリアの共和制移行への支持を表明した。

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