法王空位の間のバチカンの紋章②

ベネディクト16世の退位で、バチカンでは法王(教皇)空位(Seed Vacante)となった。次期法王選については大変な権力争いがあるように、「News Week」では書いている。ま、信者でもなし、投票券があるわけでももちろんないので、法王決定の黒い煙が出る日を待ちたい。


SEDE VACANTEの紋章
いかにも寂しいデザイン。

バチカンの国旗
同国憲法付図で規定されている。銀の鍵は現世的な権威を、金の鍵は宗教的な権威を示している。

教皇の紋章(ウィキペディアより)。なぜか、同じウィキペディアから取らせていただいたバチカンの国旗に描かれている紋章と、鍵の金銀が逆である。

その間、この国の紋章はSede Vacanteの紋章となることを前回、書いた。

その間、国旗も変わるのか? 早速、東京・三番町の駐日バチカン大使館に行って訊いてみた。

そこでいろいろ教えていただいたが、結論は、簡潔にいえば以下の通り。

1. Seed Vacante であっても、国旗は従来のままの紋章とする。したがって、大使館で現に掲揚している国旗も従来どおり。残念ながら、3月5日は風がなく、旗は期待通りにははためかなかった。

2. Seed Vacante を記念する切手は上の左の紋章を描いたデザインで既に発行されている。4日付朝日新聞夕刊に写真月出紹介されている。

ところで、この国旗の鍵、はマタイによる福音書の16:18-19、イエスのペトロに対する言葉に由来する。

「シモン・バル・ヨナ。お前は祝福されたものだ。このことは血と肉によってではなく天におられる父によって示されている。わたしは言う、おまえは岩(ペトロ)である。この岩の上に私の教会をたてよう。死の力もこれに勝つことはできない。わたしは天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐものは天でもつながれ、地上で解くものは天でも解かれるのである。」

この部分に依拠して「天国の鍵」のデザインが法王の紋章に取り入れられている。なお、ベネディクト16世は、名誉教皇(Pope emeritus)と呼ばれ聖下の尊称も維持されている。


駐日大使館は高級住宅街として知られる三番町の一角にある一見、豪邸風の建築。

あいにく風がなく、大使館内で20分ほどカメラを構えたが、これが精一杯。法王空位でも国旗は変わってはいなかった。

駐日ローマ法王庁大使館が正式名称。英語では、Apostolic Nunciature in Japan。
「法王」ではなく「教皇」が正しいという説もあるが、大使館自身が法王庁と名乗っている。ジョセフ・チェノットゥ特命全権大使(His Excellency Archbishop Joseph CHENNOTH )以下がいる。

引退したベネディクト16世。NHKテレビの映像から。
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