世界遺産と国旗 – セントルシアのピトン管理地域

はじめにお断り(お詫び?)したいのですが、私は世界遺産についていささか疎いのです。1990年代には、わが故郷・秋田の白神山地が1993年に日本で最初に世界遺産に登録されました。そのときは、自然の森林なら、アフリカのジャングルでも、シベリアのタイガでも、世界にはいくらでも原生林があるのになぜ、白神山地がそんなに評価されるのか、いささか疑問になったということもあって、逆に結構、興味を持っていたのですが、その後、世界でも日本でもどんどん登録数が増えました。

その中のいくつかを実際に訪ねる機会があったとき、率直に言って「これがなぜ?」という疑問を感じたこと、登録するユネスコよりも富士山が世界的には知られているのに富士山を登録しよう等という考えの人が多いことに納得できかねること、観光業者と政治家(屋?)の欲得がらみではないのかなどと、あらぬ想像をしてしまったせいか、どうもいけません。

そんなわけで。勉強が不足していたのです。今回あらためて国旗と世界遺産の関係をチェックしてみましたので、ご報告します。

国旗に出てくる世界遺産は①アンコールワットを描いたカンボジア、②レバノン杉のレバノン、③ジンバブエの遺跡からトリを採ったジンバブエの3つかと思っていましたら、今回、まだいくつかあることが判り、わが不明を恥じ入るばかりです。

その1つが、ピトン管理地域をデザインしたセントルシアの国旗。


セントルシアの国旗

ピトンの双子の島

ピトンは、カリブ海に浮かぶセントルシアにある2つの小さな双子火山。同国南西部の海岸部に位置し、海抜743mのプチ・ピトン山と隣の高さ798mのグロ・ピトン山の同じような形の2つの山で、双子の山と呼ばれています。こういう景観の世界遺産への登録は「ひときわすぐれた自然美及び美的な重要性をもつ最高の自然現象または地域」か「生物の記録、地形の発達における重要な地学的進行過程、重要な地形的特性、自然地理的特性などを含む」「地球の歴史上の主要な段階を示す顕著な見本であるもの」であると認定されたということです。

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