旭日旗のような旗③ – カレン族の旗

ミャンマーのカレン族の旗も「旭日旗」。こちらはもしかしたら、日本の旧軍旗(旭日旗)の影響があるかもしれない。それより米国アリゾナ州の州旗にそっくりなのであるが、それについては次回に述べたい。


カレン民族同盟(KNU)の旗

カレン民族解放軍 (KNLA) の旗

1948年、英領ビルマがイギリスから独立した際、国内の諸民族がラングーン(現ヤンゴン)政府との共存を図ったのに対して、カレン族は、ラングーンからの分離独立を強く志向していた。このため爾来、両者は激しい緊張状態にあった。1962年、ネ・ウィン将軍が実権を掌握すると、カレン族など少数民族の独立をめざす動きは連邦政府への反乱として抑圧された。

先進国に無視され「忘れられた戦争」とも呼ばれる解放闘争を現在も継続している。

現在、コートレイの中には士官学校や独自の行政機関が樹立されており、構成員は正規軍としての体裁を整えている。

日本人傭兵・高部正樹らがKNLAに所属し共闘していた。高部によれば、日本人義勇兵数人が参加していたという。2001年5月、こうした内、戦死した3人の日本人義勇兵を讃える記念碑が建立され除幕式には、KNUの将兵や民衆が参加した。碑文には「カレン族の独立を目指し、少数民族の、人間としての尊厳のために、青春の情熱と命を捧げた日本人自由戦士 ここに眠る』と刻まれている(高部正樹『傭兵の誇り』小学館 2001)という。

「第3国定住」により三重県鈴鹿市立椿小学校にはカレン族3人の子女が学んでいる。このためこの小学校では、国連加盟国としてはミャンマー国旗を掲げ、なお、同校で学ぶ学友を歓迎する意味で、KNUの旗を掲揚している。

カレン民族解放軍(KNLA= Karen National Liberation Army)は、ミャンマー(ビルマ)の反政府組織カレン民族同盟の軍事部門の組織。

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