国旗に出てくる星① 五稜星

国旗に現れる星はほとんどが五稜星(五角星、五芒星)です。

ほとんどの場合、星の1つの角(とんがり)が上向きですが、中には、カリブ海の、セント・クリストファ(キッツ)・ネービスのようにまるで逆さまのように(2つの角が上向きになるように)描かれる場合もあります。五稜星は、古くはそのように描くこともありましたが、現代の国旗ではそれはあくまで例外です。

アフリカのジブチの赤い星については、3年前、日本の外務省がそれまで、セント・クリストファ(キッツ)・ネービスのような逆向きで紹介していたものを訂正し、上向きとしました。


セントクリストファー・ネイビスの国旗

セネガル、コンゴ民主共和国、サントメプリンシペ、ギニアビサウ、カメルーン、ガーナ、カーボベルデ、モザンビーク、ジンバブエ、アンゴラ、コモロ、ソマリア、スリナム、ビリキナ、トーゴ、中央アフリカ、ファソ、ミャンマー、パナマ、チリ、ベトナム、中国、北朝鮮、ミクロネシア、アメリカ、リベリア、トルコ、モーリタニア、リビア、チュニジア、アルジェリア、シリア、パキスタン…たくさんの国旗に五稜星が登場します。新興国の国旗に1つの星が描かれる場合は、統一とか団結を表すことが多いのですが、星の数が多い国旗は、たいてい、その国を構成している州(ブラジルの場合は州と首都ブラジリア)の数です。

EUの旗も五稜星です。これについては別に説明しましょう。

かつては共産圏国旗には赤い星(ブルガリア、ルーマニアなど)、黄色で縁取られた赤い星(ソ連)、黄色い星(モンゴル)などがありましたが、今では北朝鮮が赤い星、中国とベトナムが黄(金)色の星です。

五稜星については世界の五大陸に共産主義の思想が広まることを願ってという説明が多いです。

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