朝日新聞に見る「日の丸」への新傾向

紙面を見る限り、朝日新聞がこのところ、「日の丸」に随分好意的?になったようです。元旦の朝刊社会面トップで各地に広がる「日の丸」掲揚について大きな記事を掲載したことは先に紹介しましたが、よくみると、さまざまな記事で「日の丸」が出てくるのです。

朝日新聞には最近「日の丸」アレルギーがなくなったのでしょうか。

一読者としてこれは大いに慶賀すべき傾向と考えます。日本屈指の全国紙として、「日の丸」を適宜に掲載するのは健全な愛国心の醸成となり、その発露なのですから。60年ほど読んでいますが、昔の朝日新聞ならこんな写真が載るなんて考えられませんでした。


2012年5月にあったインテル国際学生科学フェア(ISEF)に日本代表として出場したJSECの上位入賞者たち=米国ペンシルベニア州ピッツバーグ(1月11日付 朝日新聞)

最近見た記事(1月11日付、朝刊)にこんなのがありましたので、ご紹介します。大きな「日の丸」の写真が出ていました。もっともこれは記事の形をした同社の教育関係事業の広告といったほうがいいかもしれませんので、引用は一部を略し、途中までにします。

「教育」は、朝日新聞社が最も力を入れている分野のひとつです。教育総合センターをはじめとする様々な部局やグループ会社が、色々な形でみなさんの学びを応援しています。その、主な取り組みを紹介します。

●大学での人材育成、議論 朝日教育フォーラム
朝日新聞社は2月1日、東京・有楽町朝日ホールで朝日教育フォーラム2013「グローバル人材の育成と活用~大学教育の現場から」を開催します。
新興国の急速な台頭により、グローバル競争は激しくなり、日本の存在感の低下が懸念されています。少子高齢化問題への対応や東日本大震災からの復興という国難にも直面しています。その中で、国際社会に通用する人材やリーダーをどのように育成していくのか。大学や企業の人材育成に期待が高まっています。
フォーラムには東京大総長・浜田純一さん、慶応義塾長・清家篤さん、関西学院大学長・井上琢智さんが参加。司会はジャーナリストで東京工業大教授の池上彰さんです。河合塾教育研究部長の谷口哲也さんの特別講演もあります。
大学では入試改革、教育改革が進んでいます。「大学のグローバル化は待ったなし。これからの時代、知識量はもちろん、タフな人材が求められている」(浜田・東大総長)。グローバル人材の育成に向けて、課題は何か。さまざまな角度から議論をします。入場無料、定員630人。聴講希望の方は、ホームページ(http://www.asahi.com/sympo/)からお申し込み下さい。応募締め切りは1月21日。先着順。定員になり次第、応募を締め切ります。問い合わせは、朝日教育フォーラム事務局(03・3230・3592 平日午前10時~午後5時)。

●国際政治、専門家ら討論 世界市民フォーラム
幅広い視野と国際社会に貢献できる力を身につけた「世界市民」を育てようと、関西学院大学(兵庫県西宮市)と朝日新聞社は、シンポジウム「世界市民フォーラム」を開きます。5月に名古屋、10月に東京で開催する方向で、準備を進めています。
いずれも有識者による基調講演と、専門家らを交えたパネルディスカッションの2部構成。今年のテーマは「激動する東アジア情勢をとらえた国際政治」などを検討しています。
「世界市民フォーラム」は、2014年に125周年を迎える関西学院の記念事業。昨年から始まった催しで、昨年9月には東日本大震災と阪神・淡路大震災をテーマに京都で、10月には生と死をテーマに福岡で開催し、たくさんの聴衆を集めました。朝日新聞は12~14年の3年間、関西学院大に協力して催しを企画・運営します。

●吹奏楽・合唱にも夢の舞台
全日本吹奏楽連盟と開催する「全日本吹奏楽コンクール」。2012年の第60回大会には全国から計1万607団体が参加しました。
そのうち中学、高校の部では、計9861団体が参加。予選は毎年7月ごろから始まり、都道府県大会や支部大会を経て秋の全国大会に勝ち進めるのは、中学、高校それぞれ29団体ずつだけ。高校野球の夏の甲子園大会よりも狭き門といえ、全国の吹奏楽に取り組む中高生たちの憧れの舞台となっています。
13年の全国大会は、中高の部が10月26、27日に名古屋国際会議場で開かれる予定です。
一方の「全日本合唱コンクール」は、全日本合唱連盟と開催しています。
12年秋の第65回大会には、全国から1581団体が参加しました。13年の全国大会は、中高部門が広島県福山市のふくやま芸術文化ホールで10月26、27日に開かれる予定です。
両コンクール共に、社会貢献活動の一環として当初から応援しています。

●JSEC、高校生科学技術チャレンジ 科学・数学の才能後押し
高校生科学技術チャレンジ(JSEC)は、11回目を迎える高校生対象の科学・数学分野の自由研究コンテスト。理数教育推進の一助となるべく「出る杭を伸ばす」精神で若い才能を応援します。
募集は例年9月から10月初旬まで。学術的な研究だけでなく、独創的な視点のフィールド調査、実験装置の試作、製品開発など、幅広い分野の様々な研究が応募可能です。大学教授を中心とした専門家約30人による書類審査で優秀作を選び、その中から、12月に東京で行うポスター発表形式の最終審査会で、上位賞を決定します。
上位受賞した中から数組を、翌年5月に米国で開催されるIntel ISEF(インテル国際学生科学フェア)に派遣します。このフェアは世界最大の科学研究コンテストで、約70の国や地域から1500人以上の高校生が集い、研究成果を競います。JSECは同フェアの日本における提携コンテストで、派遣した日本代表は多くの賞を受けるなどの成果を上げています。代表以外にも5組前後をサイエンスリポーターとして派遣して、国際大会の視察もしています。
また、JSECは多くの大学でAO入試や特別選抜入試の対象コンテストにもなっています。
応募資格は、高校生と高等専門学校3年生以下の個人またはチーム(最終審査参加は3人以下)。詳しい応募要項は7月初旬に公開予定。ホームページ(http://www.asahi.com/jsec/)から過去の受賞作なども見られます。

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