カブールの街並みに国会開会を祝す国旗の列

米きっての科学雑誌「National Geographic」(2012年12月号)のグラビアに、こんな珍しい写真が出ている。アフガニスタンの首都カブールの11月のある月曜の朝の光景。


2004年以来のアフガニスタンの国旗

「一晩中降り続いた雪が積もり、通勤の車はいつもよりゆっくり走っている。道路沿いには国会の開会を告げる国旗がずらりと並ぶ」と「えとき」が付いている。

アフガニスタンの国旗の中央には紋章が付くが、それはあくまでも公式な場面でのこと。中南米の国旗もそうだが、国内で一般に使う場合は紋章を付ける必要はない。

中央の紋章には、「アッラーのほかに神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒」イスラムの五行の1つシャハーダ(信仰告白)が最上部に描かれ、その下にはモスクなどが見られ、それらを麦の穂と剣で囲んでいる。

アフガニスタンの国旗は、王政が終わった1973年以来、厳密に言えば14回も変更された。現在の旗はアフガニスタン・イスラム移行国(2002~04年)によって2004年1月4日に制定された。王政時代(1930~1973年)の国旗と酷似しているが、シャハーダを加えたことなどが異なる。

「9.11事件」直後から続く、米軍をはじめとする多国籍軍の介入もはかどらず、タリバンは依然、アフガニスタン各地に根を生やしたままである。

それでも、その一方で、議会制民主主義をめざす姿勢と意気込みを、国旗の掲揚で示しているようだ。

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