翼をください – 国旗で見る翼②


1984年10月4日、ムバラク大統領(当時)によって変更された現在の国旗。一昨年来の「アラブの春」の流れの中で、あるいは変更される可能性もありうる。「クライシュ族の鷲」といわれる金色の紋章。

翼、人類が古来、民族、文化、宗教を超越し、共通してほしがってきた最大のものの1つではないか。どこの文化を見ても、翼が出てくることは、ウィキペディアで紹介されている以下の写真を見ただけでもわかる。


イシス神(BC14世紀、エジプト)

ペルセポリスに遺るゾロアスター教のシンボル Faravahar(紀元前6世紀?)

国旗でも古今東西の旗に翼が登場しています。

現在や近代の国旗で見るならば、アルバニア(双頭の鷲)、セルビア(同)、モンテネグロ(同)、エクアドル(コンドル)、ボリビア(同)、エジプト(クライシュ族の鷹)、カザフスタン(ベルクート=草原鷲)、メキシコ(鷲)、パプアニューギニア(フウチョウ=ゴクラクチョウ)、モルドバ(鷲)、ザンビア(サンショクウミワシ=フィッシュイーグル)、キリバズ(グンカンドリ)、そしてフランコ総統時代のスペイン、オーストリアの双頭の鷲、ペルーの国旗が赤白赤のたて三色旗なのも建国時、「建国の父」ホセ・デ・サンマルティン将軍のフラミンゴの翼に由来しているのです。


ムハンマドに天啓を与える天使ジブリール(ガブリエル)(1307)

アステカの有翼蛇神ケツァルコアトル
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