床屋さんのサインポールを見かけたら

アメリカはネヴァダ州ラスヴェガスで10月に出会った理髪店、床屋(とこや)さん。日本と同じサインポール(床屋=理髪店の標識・3色ポール)が回っていました。

「サインポール」について私はフランスの国旗(「トリコロール」)か、アメリカの国旗(「星条旗」)が戦場に掲げられているところで戦傷者が手当てをうけていたことが大きく影響しているのではないかと思います。

フランスの場合は、ナポレオンの時代に「トリコロール」がヨーロッパをかけめぐりましたので、いっぺんに有名な国旗になりました。アメリカの場合は、南北戦争(1861~65)の間に州が増えたので、星の数も増え、三つの「星条旗」に変わっていましたし、また南軍の「国旗」も青白赤の三色でした。共通なのは青白赤の三色です。

現在の理髪店の店頭にある赤・青・白の三色ポールは、かつて理髪店が外科医をかねていた名残りです。今では赤は動脈、青は静脈、そして白は包帯の色と説明されることが多いですが、それは後になっての理屈付けだと私は思います。むしろ、単にそこが理髪店であることを示す看板の役割を果たしているもの、でよいのではないでしょうか。

昔は病気になった「悪い血」を抜くことは有効な治療法と考えられていたようで、頭痛の患者さんや痛風患者まで気楽に理髪医師のところに足を運びました。腕に傷を付けるやり方ありましたが、もっと簡単なのは「ヒル」に血を吸わせる方法です。気の弱い人なら気持ち悪くなりそうな話です。

この瀉血(しゃけつ・血を抜く)という療法では、静脈を浮き出させるために、患者の足元から棒を立たせて握らせたらしく、それがサインポールの始まりと言われています。ですから色は、その棒を血がつたうイメージを表現した、赤と白だけという説もあります。

それにフランスかアメリカの国旗の影響で青が加わったという見方は説得力があるように思います。

この記事をご覧のみなさん、もし、外国で同じようなサインポールと出会ったら、私に写真を送ってくださいませんか? サインポールが本当に世界共通のしるしなのか、調べているからです。

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