「祖国を背負う」オリンピック


イナバウアーの荒川静香選手。「より美しく」も「祖国を背負」ってこそ。

日本弘道会という、明六社を創立した一人・西村茂樹を開祖とする団体がある。西村は開化思想・自由思想の啓蒙に精力的に取り組んだ人で、道義の確立を説き、実践した。前身の東京脩身学社を1876(明治9)年に創設した。

尊敬する外交評論家・澤 英武先生のお導きで、数年前、私もその末席に加えていただき、会員諸兄をひたすら仰ぎ見ている。

その会報「弘道」最新号の「弘道歌壇」(松坂弘選)で岩手県にお住いの佐山 朗氏の投稿短歌が掲載されている。その中の一首。

勝ちて跳ね 叶はずに伏す 夏五輪 若きはみな 祖国を背負う

「祖国を背負う」からこそオリンンピック憲章にある「より早く、より高く、より強く」(Citius、Altius、Fortius)なるのだろうし、「より美しく」競技ができるのではないか。

それを讃える表彰式の国旗・国歌。ナショナリズムという不思議なパワーが人間にあることは否定できない。ただそれだけではない相手選手へのいたわり、その健闘への高い評価、次回への期待なども人間にとって大切なことであるのはいうまでもない。

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