映画「天地明察」にも国旗にも天球儀が


天球儀を描いたポルトガルの国旗

天球儀から星座を採ったブラジルの国旗

映画「天地明察」を見ました。「天地明察」の主人公である囲碁師であり、大和暦を考案した安井算哲(=渋川春海。岡田准一)、浅学菲才の私はこの人が1639年生まれで1715年に亡くなられた人であることを知りませんでした。算哲の時代は映画にも登場する、保科正之(松本幸四郎)、水戸光圀(中井貴一)のころであり、つまりこの人は「鎖国」になってからの人なのです。算哲はまた関 孝和(1642~1708)より3歳年長とはいえ、同時代の人です。

そして、そんな300年も前に、日食や月食を予言する和算があったとは驚嘆するほかありません。噂にも聞き、授業でも習いましたが、実際にこんなにも発達していたことには本当に驚かされました。21世紀の冒頭、それなりの高等教育を受けた「はず」の私には、そんな軌道計算なんて、文字通り、夢にも見ることのない超高等数学、魔術に近いものなのですから。

われらが先祖、日本の数学というのはずいぶん前から途方もなく発達していたのだなと、ただただ、繰り返し驚嘆して、昨夜はしばし、眠れませんでした。

ところで、映画の最後のシーンに天球儀が出てきます。今はあまりなじみがありませんが、当時はこれが大活躍、先日も長崎県平戸の歴史博物館で当時、オランダが持ち込んだ天球儀を拝見しましたが、これまた私にはどのようにして使うのかあまりよくわかりません。

ただ、国旗では、15世紀の末から世界に雄飛したポルトガルの国旗に大きく描かれ、その最大の植民地であったブラジルの国旗には独立した日の天空を、天球儀から描いているのです。詳細はあらためて。

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