レインボー・フラッグへのとまどい② – 「虹の街」サンフランシスコ


現在の標準的なレインボー・フラッグ

我が家のお隣のマンションのある方は北側の窓いっぱいにレインボー・フラッグを広げておられる。なにか妖しい気分を漂わせているが、私にその気や趣味は全くない。但し、すべての人の生命と人権は最大限に尊重すべきだという基本は心得ているつもりだ。


東京の目黒区と世田谷区の境界にあるマンションで

カストロ街にはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー (LGBT) の尊厳と LGBTの社会運動を象徴するこの旗が至る所に掲げられている。

サンフランシスコのカストロ地区で

サンフランシスコのカストロ街にはこの旗が「星条旗」よりずっと多い。

レインボー・フラッグ(rainbow flag)は pride flag、LGBT pride flag、gay pride flagなどとも呼ばれ、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとった(LGBT)の尊厳と LGBTの社会運動を象徴する旗である。


最初のレインボー・フラッグ

1978年6月25日にサンフランシスコで行われた Gay Freedom Day Parade で使用されたのを嚆矢とする。この時、ギルバート・ベイカーがデザインした8色バージョンがオリジナルである。ベイカーはもともと旗製造業の Paramount Flag Companyに勤めていた。

ベイカーは8色について、ピンクはsexuality(性)、赤はlife(人生)、オレンジはhealing(癒し)、黄色はsunlight(日光)、緑はnature(自然)、はmagic とart(奇術と芸術)、紺色はserenityとharmony(平穏と調和)、そして紫はspirit(精神)を表すと述べている。

当時、ジュディー・ガーランドが歌っていた「虹の彼方に」からヒントを得たとされるが、同時に同性愛活動家のアレン・ギンズバーグの影響も大きかったとも答えている。

多くの色が用いられていることについてはオリンピックの旗(五輪旗)と同じく、1960年代の世界平和の運動の際に使われ、肌の色を超越した親交と融和を象徴する 「Flag of the Races」(「Flag of the Human Race」) が起源だという説もある。この旗は上から赤、黒、茶、黄、白の5色で構成されていた。

その年の11月27日に、同性愛者であることを公表していたサンフランシスコ市のハーヴェイ・ミルク市議が暗殺されたことを機会に、レインボー・フラッグは急速に普及した。

ベイカーのデザインしたものは当初はボランティアによる手作りで旗を作っていたが、人気が高まると、大量に製作する上で、困難な点があった。旗布の原反にピンクがないのだ。世界の国旗ではいずれの国でもピンクを用いていないので、この色の原反は基本的に入手不能であり、製作上の都合から取り除かれて7色になった。もし、ピンクにこだわるなら、古くは友禅染、最近ではコンピューターを使ったインクジェットなどで製造するほかない。もっとも、自然の虹にもないこともピンク脱落の理由ではなかっただろうか。

旗屋働いていたにしてはこんな製造上の難しさにどうして気づかなかったのだろうと、私などは思ってしまう。

その後、これまた国旗ではアルゼンチンほかめったに類似の色が用いられない空色も紺色と合体され、その中間色のような色となって全6色のデザインになった。

1989年、ウェストハリウッドでのトラブルがこの旗の普及を一層加速した。ある銃もインが自宅のアパートのバルコニーにレインボー・フラッグを飾ろうとして、これを嫌う家主と裁判沙汰になり、住民が勝訴したことでこの旗は一挙に国際的に「公認」される存在になった。LGBTの多様性とその価値への評価を象徴し、この運動が世界で最も盛んなカリフォルニア州で発祥したのだ、今では世界中に普及している。

もともとはLGBT のそうした人たちの団結や権利の向上をめざす象徴だったし、今でも、同性結婚の法的確立などを要求するパレードやデモなどの際、用いられている。

色の順番は、自然の虹と同じで赤が上。

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