国旗のある風景35 – 尖閣諸島・魚釣島に日本人10人灯台に日の丸掲げる


上陸して国旗「日の丸」を振る地方議員たち

フジテレビ系(FNN) が8月19日(日)17時47分に配信した電子版ニュースをまず紹介する。

香港の活動家らが不法上陸したばかりの沖縄・尖閣諸島の魚釣島に、19日朝、日本人10人が上陸した。灯台に日の丸を掲げるなどしたあと、午後5時半現在、石垣島へと戻る途上にある。

19日午前8時前、尖閣諸島の魚釣島に日本人10人が上陸した直後の映像には、日の丸が掲げられた灯台を取り囲む複数の人影、そして、その中には、日の丸を振る人の姿も映されていた。

19日、尖閣諸島を訪れたのは、国会議員を含む少なくとも150人の一行。
漁船に乗り込み、18日夜、石垣島を出発していた。

その目的は、戦時中、尖閣諸島近海で遭難した疎開船の犠牲者の慰霊祭。
参加した自民党の山谷 えり子参議院議員ら超党派の議員連盟は、8月3日に魚釣島への上陸を申請したが、政府は許可していなかった。

山口外務副大臣は午前、「日本の領土ですから、日本人が行っていいということは、おそらく原則です。他方、政府関係者以外、原則として今(上陸を)認めていない。(今回の上陸は)見合わせてくれというふうに言っていた次第です」と述べた。

日本人の一行を乗せた漁船団は、19日未明に魚釣島沖合に到着。
このうちの10人が、海を泳いで渡り、午前8時前、許可がないまま上陸した。
この中に、国会議員はいなかったという。

自民党の山谷 えり子参院議員は「(上陸は)正当化できるものではないとは思いますが、(不法上陸した香港の)活動家の取り調べも十分ではなかったことなどで、再発の心配などもある中で、今の段階でコメントできませんけれども、それぞれの皆さまの思いはあったのだろうと思います」と述べた。

尖閣諸島をめぐっては、8月15日、香港の活動家らが魚釣島に不法上陸を強行し、2日後に強制送還されたばかり。

中国や台湾からは、今回の日本人一行の尖閣訪問計画についても、抗議声明が出されていた。

畏友・新藤義孝衆議院議員(自民党)も参加した一人。領土問題にしっかりした考えを持つ好漢。自ら上陸しなかったのは必要以上に中国や台湾を刺激しないという1つの見識か。

フジテレビの映像ではこのあと国旗は灯台に掲げられ、日本の管轄下にある日本固有領土であることを鮮明にした。

中国側の反日行動も盛んなようだが、不必要な武力対決をどう防止するかが、政治家や外交当局、そして海上保安庁や海上自衛隊の腕のみせどころではないか。そのためには興奮しすぎない対話ルートをしっかり確保することだ。

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