祝・日馬富士の全勝優勝 – 土俵の房は?


モンゴルの国旗

大相撲名古屋場所は27場所ぶりの全勝同士のモンゴル対決を制した。名古屋場所は3年続きでこの人の優勝だ。

低くて早い動きで白鵬に左上手を引かせなかったこと、張り手が有効だったことなどが勝因だろうが、風呂場に向かう白鵬が通路でしゃがみこむなど、この大横綱に何か異変があったのだろうか。今場所、なんどか「いままではこんなことはなかった」といった様子が見られた。

千秋楽はさすがに本物の「満員御礼」だった。その垂れ幕とともに四方の房を久々に見た。正式には房ではなくかつては、四本柱に巻きつけられていた同色の布を継いだものだったが、1952(昭和27)年秋場所から吊屋根となったとき、安全と客性からの視界をよくするため、柱を廃し、太い房を吊るようになったものだ。

房の材質は絹。サイズは2.3m、太さ70cm、重さは25㎏。

房の色は四方位を司る四神に由来している。すなわち、青房は東方を守護する青龍、白房は西方を守護する白虎、赤房は南方を守護する朱雀、黒房(やや紫がかった)は北方を守護する玄武を表している。

ところで、国旗で青、白、赤、黒の組み合わせってあるだろうか、表彰式を見ながら考えてしまった。緑、白、赤、黒ならイスラム諸国の国旗の常。リビア、クエート、アフガニスタン、ヨルダン、アラブ首長国連邦…たくさんある。

でも、青、白、赤、黒の4色となると、早や日馬富士の優勝を祝って一人で乾杯している私の頭には浮かんでこない。

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