団結と連帯の象徴だった国旗と国歌

2010年9月7日、落盤事故発生から69日目、最初の作業員が救出用カプセルで地上に出てきました。
現場からの中継テレビ放映の画面に、そのカプセルに描かれている国旗、大統領以下の迎える人々降る国旗国旗が映し出されたとき、私は思わず涙ぐみ、「ビーバ・チレ(チリ万歳)!」と小声で叫び、拳を握っていました。

きょう、正午のNHKニュースは落盤事故から69日目に、地下620mの地点から最初の人を救出する瞬間を生中継していました。
救出地点にも、取り残された作業員たちの居場所にも、さらには一人ずつ運び上げるカプセルにも、そして一人ひとりのヘルメットにも青白赤のチリ国旗が見られます。

朝日新聞は「生還 涙の口づけ―歌う家族 はためくチリ国旗」との見出しで、「チリ北部コピアポ近郊の鉱山落盤事故現場近くにある希望・キャンプでは、作業員の家族たちが歌い、国旗をはためかせ、昂揚した雰囲気が漂った」と報じています。

そして、チリ国民の一致した連帯感と支援を図る上で国旗が大きな役割を果たしたように私には思えました。
チリの国旗が世界中の人々が息をこらえて注目されたのは、もしかしてこれが初めてかもしれません。
健全なナショナリズムは、このように大きな力を発揮し、「奇跡」を生むのです。
明日までに33人全員が無事、救出されることを祈って止みません。

これはその直後に更新した私のブログです。
翌日、最後にリーダーのL・ウルスアさん(54)が生還すると、読売新聞は「首にチリの国旗を巻いたウルスアさんを囲んで、鉱山の男たちが歌う野太いチリ国歌が現場に響いた」と報じました。
国旗に集約されるナショナリズムを危険だとか、いかがわしいものという先入観を持つ人が未だいるようです。
しかし、このチリで発揮されたナショナリズムは、戦争や他国を傷つけることにも繋がらない、純粋な心で、連帯と団結の基礎をなしたものだったのではないでしょうか。

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