寬仁親王斂葬の儀の日の国旗② – in 松山

斂葬の儀が執り行われた6月14日は早朝から愛媛県松山市に行きました。
そこでいささか驚いたのは、県庁、市役所、法務局といった官庁はもとより、伊予銀行、三越デパート、NTTなどなど大手企業がこぞって、国旗で弔意を示すように掲揚していたことです。

この日は松山市しか知りませんが、あるいは全国でそうだったのかもしれません。しかし、それなら総務庁とか文部科学省あたりから「斂葬の儀の日の国旗掲揚についての通達」でも出ているでしょうが、そんな気配はありませんでした。ですから、たぶん松山市は官民とも、心がけが立派だったのではないかと思っています。もし、他の都市や町村でそういう例がありましたら、ぜひ、写真をお送りください。

弔意を表すには、
①国旗を竿頭まで上げ、それを少しおろす
②竿頭を黒い布で覆う
③竿頭は覆わずに黒いリボンを垂らす
④竿頭を黒い布で覆い黒いリボンを垂らす
といった対処法があります。

松山では①②④を見ることが出来ました。

こういう機会はないようにしたいのですが、これからも皇室になにかがあったような場合のみではなく、内外で地震、津波、大事故、テロなどで大勢の人が亡くなったり、国家元首級の逝去といったような場合には、早々にこういう交際的な慣行があることを想起したいものです。

2001年の「9.11事件」の時には、私は何度も国会議事堂や首相官邸に電話し、半旗にするように助言しましたが、それまでにやく1週間かかりました。それから比べると、今回はどちらもしっかりやっていましたが、地方都市でこういう具合にきちんとできていることに、悲しむべき日に私は喜んで、暑い中を逍遥し、半旗をたくさん撮影しました。


愛媛県庁(知事は畏友・中村時広氏)

NTT四国支社

松山三越百貨店。竿頭を覆い黒いリボンを垂らす方式。完璧!

伊予銀行本店。竿頭を黒い布で覆っています。遠景は松山城。

これもご立派、愛媛銀行

野村証券松山支店。「天下の野村」にしては旗竿が貧弱ですね。
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