国旗のある風景2 – アフガニスタンの草原にて


王政時代の国旗に戻ったアフガニスタン。
その国旗を掲げて戦場を行く政府軍の兵士たち。
撮影は、横田徹くん。

戦場カメラマン・横田 徹くんは私が最も尊敬する若くて、努力家で、他の誰も撮れない写真をものにする人です。

去年は、イラクやアフガニスタンの戦場の写真で中曽根康弘賞を受賞されました。不肖・吹浦は3人の推薦人の一人になりました。

7月号の「Global Vision」誌、表紙を見ただけで横田くんの撮影だと直感しました。
ロケット砲や機関銃を積んだ軍用トラックで移動中の政府軍の兵士たち。二人の表情がやや穏やかなのにほっとします。

アフガニスタンにはいつになったら静穏が戻ってくるのでしょうか。1979年12月24日、ちょうど駐日ソ連大使館での、大使の招宴に向う自動車の中でソ連軍の侵攻が臨時ニュースとして流れてきたのを今でも忘れられません。

あの日からこの国では大混乱が続いているのです。そしてあれから10年に及ぶソ連軍の侵攻が1つの大きな原因になって、そのソ連をも崩壊させてしまいました。

21世紀になると「9.11同時多発テロ」の震源地として、パパ・ブッシュがタリバーンに対する掃討作戦を開始しました。これまた10年を経た今、依然としてほぼ全土が戦場のままです。

アフガニスタン政府軍はこのように国旗を掲げていますが、過去30年ほどの間に、何度も何度も国旗が変更されるという、不安定な状況が続いています。

「Global Vision」には横田くんの巻頭エッセイ(レポート)も出ています。今月は「アフガン警察を訓練する日系米軍少佐 ― 育ての親は日本の警察官」が掲載されています。これまたこの人ならではの優れたレポートで、東京都中野区生まれの内山進少佐を写真と文で描いています。この雑誌、安全保障と教育に絞ったいい内容の記事が満載されています。
定価は送料込みで500円。お申し込みは、03-6904-5888へ。

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