エストニア物語③

北欧にもアプローチを試みたが

1991年、独立回復から現在に至るまでのエストニアの国旗は、1918年にこの国が独立してから掲げられていた国旗です。しかし、国全体が40年にソ連軍に占領され、翌年からのナチス・ドイツの占領の後、戦後はソ連に併呑されてしまいました。国旗の青はエストニアの空・湖・海を表わすとともに、エストニアの国民を象徴し、希望・友情・団結を表しています。黒はエストニアの大地と暗黒時代の悲しい歴史を忘れまいとする強い決意を示すものです。白は雪と国の発展、人々が力を合わせ、幸福を追求しようという意思を表しています。

デンマークノルウエイスエーデンフィンランドアイスランドの北欧(スカンジナビア)5か国の国旗はどれも十字架を横にしたような国旗です。今から60年前、私がまだ小学校4年生の時に、そのことに気付いたのが「国旗にはまった」きっかけです。それはさておき、エストニアでは2001年には、横三色旗をスカンジナビア諸国に共通の十字型のデザインに変更しようとして具体的な提案がなされました。

しかし、未だ国旗を改定までには至っていないのです。というのはエストニアがこのスカンジナビア諸国の国旗と同じタイプの国旗にすることにより、5か国から成る北欧共通の協議の仕組みの一員になろうとしたのですが、北欧側がロシアとの複雑かつ微妙な関係に配慮し、これを断るという結果になったためでした。

年率8%もの順調な経済発展を続けるエストニアは2011年、ユーロを採用し、西欧諸国との一層の経済統合体制に入りました。しかも、EU各国が財政難から国際の格付けを下降させている中で、小なりといえどもこの国は据え置きとなっているのです。

たとえば、報道によれば、2012年1月16日、スタンダード&プアーズ・レーティングズ・サービシズ(以下「S&P」)は欧州経済通貨同盟の加盟国(ユーロ加盟国)のうち16カ国の長期ソブリン格付けの見直しを完了し、13日付けで格付けアクションを実施したのですが、その際、S&Pは、キプロス、イタリア、ポルトガル、スペインの長期格付けを2ノッチ(段階)、オーストリア、フランス、マルタ、スロバキア、スロベニアの長期格付けを1ノッチ、それぞれ引き下げました。にもかかわらずエストニアは、ベルギー、フィンランド、ドイツ、アイルランド、ルクセンブルグ、オランダの長期格付けとともに据え置かれました。

エストニアは特に、通信・IT部門の発展が目覚ましく、映像を見ながら世界中と超格安で話せる電話SKYPEはこの国に本部があります。

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