旧ソ連諸国の国旗②


ウクライナの風景

ウクライナロシアを除けばヨーロッパ最大の面積を持つ国です。面積60万平方キロ、人口4600万人という大国です。

小学校で講演したりすると、「どこの国旗が一番好きですか?」と聞かれることがよくあります。「日本を除けばウクライナです」と答えます。黄色の麦畑と青い空、ウクライナは世界屈指の小麦の産地です。他方、もう一方の説があります。青は水で、黄色は火というのです。また、黄色は向日葵だという説明もあります。往年の名画「ひまわり」に出てくる広大なひまわり畑の印象があまりに強く、この説明には思わず、納得してしまいそうですが、タディは最初の説を採ります。ちなみに、首都キエフはロシア発祥の地であり、いかにも古都としての文化と落ち着きのある町です。バレエの水準の高さもすばらしいものがあります。また、ひまわり畑の広大さは半端ではありません。視野に入らないほどの広さと言ったらいいでしょうか。山梨県明野町は日本で一番日照時間の長いところだそうですが、そこのひまわり畑も見事ですが、スケールが違います。是非、ソフィア・ローレン主演のあの映画でごらんください。

黄色と青色の旗は、古くはキエフ・ルーシの大公ヴォロドィーメル1世の時代から使用されていたと伝えられていますウクライナの国章である「トルィズーブ」(三叉戟)も、同じくらい古いです。ソ連の時代にロシアはクリミア半島をウクライナの領土としました。当時は、いわば両者は同じ国であったので、問題にもなりませんでしたが、フルシチョフが健在なら、「あれは我が治世最大の失敗だった」と言うに違いありません。黒海に臨み第一次ロシア革命(1905)の舞台となったオデッサも今はウクライナの領土です。乳母車に乗った赤ん坊が港に続く大きな石段を落ちてゆくシーンは映画「戦艦ポチョムキン」で忘れられないシーンとなっています。

また、ルーズベルト米大統領、チャーチル英首相、そしてスターリン・ソ連首相がドイツの降伏とソ連の対日参戦を話し合ったヤルタ会談場、クリミア戦争最大の激戦地セバストーポリもクリミア半島にあり、ウクライナの領土です。レフ・トルストイは士官として参戦したこの戦争体験をもとに「セバストーポリ」という作品を遺しています。

ウクライナの2色の旗が初めて登場するのは、1410年のタンネンベルクの戦いのときです。記録によると、西ウクライナ出身の騎士たちは、坂を上っているライオンと、羽を開いた二頭の鷲をいずれも金色で飾った旗を掲げて、ポーランドの王の本陣に馳欠桁と記されています。その後はウクライナ・コサックの旗として広く使用されました。

1848年、フランス二月革命の影響で、欧州か国にいまの「アラブの春」のようにナショナリズムの勃興による革命騒ぎが発生したとき、正式にウクライナ民族の旗として黄色と青色の旗が掲げられたのでした。

最近のウクライナではロシアか欧州かで常に揺れ、プーチン大統領に天然ガスの元栓を止められたり、リーダーが秘密組織の暴力にあったり、苦労が続いています。また、中央アジアの国々には東隣の中国の影響が大きくなってきています。

ここで、参考のために、NATOの加盟国をリストアップします。旧ソ連構成国やソ連の影響下にあった東欧諸国が軍事や経済の面で大きく西側に傾きつつあるのです。

ソ連に欧米が対抗してできたこの国際軍事機構に、いまやロシアが事実上、準加盟国として関わるようになったのです。

以下は、ウィキペディアによります。

NATOの原加盟国(1949年)は12カ国です。

アメリカ合衆国イギリスフランスカナダオランダベルギールクセンブルクデンマークアイスランドノルウェーイタリアポルトガル

その後加盟したのは以下の16カ国。全部で28カ国によって構成されています。

1952年:ギリシャトルコ
1955年:西ドイツ
1982年:スペイン
1990年:東ドイツ(直後に統一)
1999年:チェコハンガリーポーランド
2004年:ブルガリアエストニアラトビアリトアニアルーマニアスロバキアスロベニア
2009年:アルバニアクロアチア

ロシアは2002年5月に結成したNATOロシア理事会で準加盟国扱い。

フランスは1966年にNATOの軍事機構から一時離脱した(政治機構には継続して加盟)。92年に軍事委員会への復帰を表明、95年にはシラク大統領が軍事機構への復帰も示唆したが、実現しなかった。しかし、親米路線を強調するサルコジ大統領は2007年11月に再び復帰を示唆し、08年6月にNATO創設60周年(09年4月)に合わせて復帰するとし、09年4月4日の首脳会議で、NATO軍事機構への43年ぶりの完全復帰を宣言した。

ギリシャは1974年にNATOを脱退したが再加盟。

EAPC(欧州・大西洋パートナーシップ理事会)には24カ国が加盟。

オーストリアフィンランドアイルランドスウェーデンスイスアルメニアアゼルバイジャンベラルーシグルジアカザフスタンキルギスモルドバロシアタジキスタントルクメニスタンウクライナウズベキスタンクロアチアマケドニアアルバニアボスニア・ヘルツェゴビナセルビアモンテネグロマルタ

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