国際情勢多端な中で国旗の盗難を防ぐ秘法

東京オリンピック(1964)年の国旗を取り扱うに当たり、いくつか苦労したことがあるが、外で掲揚する国旗が盗難に遭わないようにも、その1つ。

国旗コレクターとまで行かなくてもオリンピックの記念にという軽い気持ちで選手や観客によって取り外されかねない。また、インドネシアや北朝鮮のように直前に選手全員を引き上げて帰国させるという国もあった。

そんな関係から関係者やファンの恨みを買い、異を唱える国の国旗を外す人が出ないとも限らない。

そのために知事は知恵の輪のようなものを工夫して、簡単に外せないようにしてはという案を検討したこともあるが、これでは実際に取り扱う人が不便で困る。他の案は費用がかさんでできない。

結局は、警備を強化して、あとはみんなの善意を信じようということになった。

ここで紹介する写真は千駄ヶ谷駅前の東京都体育館前の国旗掲揚塔。テニスのネットを貼るときに使うようなハンドルでぴったり合う物がないと、ポールの中に入っているロープを動かせないようになっている。

これが出来たのは、東京オリンピック直後のこと。次回はこれも活用していいように思う。国際情勢は日本国憲法の前文のように「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持」するのは無理だからである。

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