五輪旗、各色の輪がどの大陸を象徴しているかはない

クーベルタンが提案したオリンピック・シンボル(五輪旗)が初めて掲揚されたのは、1920年のアントワープ・オリンピックの時。左から青、黄、黒、緑、赤の5つの輪を組み合わせたことにより、世界の五大陸を表わす。


オリンピックシンボル

しかし、各色の輪がどの大陸を象徴しているかは特定されていない。

この配色、左右の端が仏の国旗「」と同じ青と赤であることから、クーベルタンの頭の中にはそのイメージがあったのかも、という人もなしとしない。この時に掲げられた五輪旗は、今も開催都市の市長から次の都市の市長へ引き継がれている。

この時の五輪旗はこの大会の開催国であるベルギーのNOCからIOCに寄贈されたもので、関係者の間では「ベルギー旗」と呼ばれる。繻子の白地に5色で刺繍した旗。

1964年の東京オリンピックでは鼓隊の少年少女たちによって先導され、ローマ市長がこれを捧げて入場した。但し、それは1932年のロサンゼルス大会の時に「ベルギー旗は古くなった」として新調したもの。

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