スコットランドでの住民投票と成田空港でのこの出遭い

9月11日に成田空港からシベリア航空機でウラジオストクに発つ時の、搭乗の時、私の前にいた人の短パン。英国旗「ユニオン・ジャック」をデザインしたもの。

この1週間後がスコットランドの命運を決める住民投票の日。時節柄、もしかしてこの人はスコットランドの独立に反対する立場の人か、と訊いてみたところ、「いやいや、これしか持っていないんです」。ノンポリのロシア人でした。

それにしても、もし、独立派過半数だったら、この短パン、いかにも古くさく感じたでしょうが、「まだまだ新鮮なデザインに見えてかっこいいよ」と今なら言えそうです。

もう一つ、もし独立派過半数だったら、ロンドン中心の英国は国名や国旗がどうなるだろうか、との設問に対し、投票日の朝、いささかゲーム的に(無責任に)、私はTBSのテレビに出演して図示しましたが、84%という高い投票率を見ても、これがいかに真剣な投票だったか、ロンドン側もさぞ緊張したでしょうと、思わないわけにはいきませんでした。

成田空港では短パンに見とれて?いた私ですが、投票の結果によっては、オーストラリア、ニュージーランド、フィジー、クック諸島など、「ユニオン・ジャック」を自国旗に取り入れている国々もさぞ困ったことだったでしょうし、英連邦の将来にも大きな影響を与えたかと思います。

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