オリンピック、五輪を染めた振袖2点

1964年のオリンピック東京大会でメダルを運ぶお嬢様たち。右端の青い振袖に注目されたい。オリンピックの五輪の輪が青空に飛ぶハトとともに染め抜かれている。

写真は市川昆監督の映画「東京オリンピック」から。

他方、展示されているのはビブラフォンなどパーカッションの演奏家で和服の収集家でもある通崎睦美さんの収蔵品を東大阪で展示したときに伺って私が撮影したもの。こちらにも五輪が染め抜かれている。注目したいのは聖火リレーのトーチが出ていることだ。

聖火リレーは1936年のベルリン・オリンピックから。カール・ディームの発案をヒトラーが採用したもの。

通崎さんによると戦前の品とのことだから、おそらくこのベルリン大会のころに造られた和服ではあるまいか。トーチのホルダーの様式もベルリン大会の時のとよく似ている。

あと6年、どんなオリンピックになるか待ち遠しい。

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