国旗のある風景 – 東京駅丸の内口

企業経営者である50年来の“ガールフレンド”から折り入って相談ということで、東京駅ステーションホテルの青柳というお寿司屋さんでごちそうになった。

その前の日程が都甲岳洋元駐露大使のお別れの会だったので、喪服のネクタイを慌ててピンク系に変えるなどして駆け付けたが、丸の内中央口で出会った2つの「日の丸」が美しく翻っており、思わずシャッター。国旗がレンガ造りの駅舎と近代的なビル群を背景に、冴えわたっていた。

そしてホテルへ。その玄関前には旭日旗のような国旗と「日の丸」が。こっちはなかなか翻らない。カメラを構えてじっと待っていると、「どちらの国旗ですか?」。通リがかりの長い髪の見知らぬ“美女”から声を掛けられた。

「マケドニアの国旗です」。そこまではすぐ言葉が出たが、「どなたかお偉い方でも?」と訊かれたが、当方、あとが続かない。前期高齢者の象徴、固有名詞が出てこない。美女は「ありがとうございます。珍しいデザインの国旗ですね」といいつつ目を合わせたが、私を置いていずこかへ…。

ようやくエレベータを待つ間に「グルエフスキ首相が来日中だった」ことを思い出し、「もしかしてここを宿舎にしているのかも」と自分で納得した。「あら、お待たせ」。くだんの“ガールフレンド”が肩をたたいた。お寿司は美味かった。何だか損をしたのか得をしたのか、よく解らなかった昼下がりだった。


マケドニアの国旗
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