天皇皇后両陛下、来年旧南洋群島3ヵ国をご訪問

旧南洋庁がおかれ太平洋戦争直前にはNHKの放送局も置かれたパラオ、1954年、ビキニ環礁での水爆実験で「第五福竜丸事件」が発生したマーシャル諸島、今でも日系人が2割も居住し、マニー・モリ氏が大統領を務めるミクロネシア連邦。来年8月までに、この3カ国を両陛下がご訪問されることが、宮内庁から発表された。

いずれも太平洋戦争中、激戦が行われ、玉砕が相次いだ場所だ。

第一次世界大戦で勝利した日本は、1920年、国際連盟は旧ドイツ帝国領だった今の3ヵ国の統治を日本に委任し、日本は「委任統治領南洋諸島」として南洋庁を置き、開発と教育に努めた。この期間、先住民の人口は、当初、約4万人ほどだったのが、10万人もの日本人移住者を迎え、その影響で人口は増加した。

第2次世界大戦時には1944年になって米軍との間でパラオ、ペリリュー、アンガウル、サイパン、テニアンなどで激戦が行われ、特に戦略上、最重要拠点の一つであったサイパン島での戦闘は凄惨を極め、在住日本人1万人が戦死もしくは自決し陥落した。その後、この島は日本本土を空襲する拠点となり、その進路にあたる硫黄島は終戦の年の3月に一カ月に及ぶ死闘の末陥落した。

テニアン島は原爆を搭載したB29爆撃機の発進基地となった。

こうした経緯と歴史を踏まえた天皇陛下のご意志で、両陛下は終戦70周年にあたる来年夏までにこの3ヵ国を歴訪されることが決まった。合掌。

私は5年ほど前、日本航空学園の生徒や日本パラオ協会の役員たちとともに、パラオを数日、訪問する機会があり、国旗をデザインしたジョン・ブロー・スキーボン氏を自宅に訪ね、国旗制定の過程を詳しく聞くことが出来た(詳細既報)。


スキーボン氏と筆者
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