「日の丸」が全国に普及したのは西南戦争から

明治10(1877)年9月、西南戦争で西郷軍配線の報を得た政府が、全国の各戸に国旗を掲げ、政府軍の戦勝を祝すよう、各道府県に通達した。


東京では正月にこのように「日の丸」が掲揚される。この写真は表参道。ほかに銀座、青山、六本木、赤坂などで町会や商店会が中心になって掲揚する。

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これを受けて秋田県も各郡区長に国旗の掲揚を命じた。

この話は橋本宗彦編著『秋田沿革史大成』(下巻)にあるもので、「天さかる秋田」(わが故郷)で(さえ)そうなのだから、おそらく全国で同様のことが行われたのではあるまいか。

このあと、日清・日露戦争での戦勝、大正天皇の御大典などといった国家的行事を通じ、大小さまざまな「日の丸」は日本の国旗として全国津々浦々で用いられるようになった。

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