国旗のある風景 – 時計に「国籍」は?

明けましておめでとうございます。
旧年中はご愛読をいただき、ありがとうございました。

おかげさまで、今日をもって満2年、世界の国旗を主題に、1日も欠かさず、更新し続けることができました。

この間にあっては、何度かの海外旅行、昨年の秋だけでも高めの血糖値、胃潰瘍、肺炎、前立腺肥大からの尿閉、直径3センチもの胆のう結石の摘出手術手術などで,いつになく苦労がありましたが、株式会社ライトの伊藤輝仁兄の力強い支援で、何とか、日々更新という初心を貫くことができました。コンピューターのことで何か計画がありましたら、いつでも仁兄をご紹介しますので、お申し出ください。

ところで、新しい年といえば時、時といえば時計です。私はあえて言えば薄いのがいいということで、かねてスイス製時計ロンジンを愛用してきました。それが電池キレでもないのに、突然、停止し、電池を換えましたが次第に動かなくなってしまったのです。そこで、目黒の時計屋さんに出かけました。

すると、スイスにでも送るのだろうか、修理には2カ月近くかかるということで、その間の不便に耐えかねて、新しい時計を買いました。

その時計屋さんの棚にはこの4つの国旗が、売り物の「国籍」を示していました。しかし、私は国旗と相談せず、財布と相談しながら、スカーゲン社のものを求めました。スカーゲンというメーカー、今回初めて知りました。デンマークの会社なのだそうです。というか、国旗を見て、デンマーク製なのだと判りました。

世界の一流メーカーの時計は普通の生活を送るうえでは、どれもいいのではないでしょうか。それでも世界中がロレックスに特別の誇りと憧れを感じ、ロレックスを求めたくなるのはスイスの時計だからというのではなく、モノが断然いいからということではないでしょうか。ついでにいうなら、その社会貢献も半端ではないのです。

スイスの本部からは東日本大震災の被災者支援のためにと難民を助ける会に毎年20万ドルをご支援いただき、日本ロレックスは同会のチャリティ・コンサート(次回は2月17日、サントリーホールでの中村紘子さんのピアノと山田和樹さん指揮横浜シンフォニエッタの共演でベートーペンの「皇帝」など。詳細は難民を助ける会のHP)の開催費用や天満敦子さんの被災地リサイタルなどを応援してもらっています。

ただ、カネとチカラのない老生にはロレックスの腕時計は分厚く重いので、何とも風格のあるロレックスを婿殿に進呈しました。そして薄手のロンジンにしています。年内にロンジンが戻ってきましたので、これからは2つを併用することになりそうです。

ところで、もしかして、時計のような精密機械は最初に国境をなくした高価なものではあるまいかと思い至りました。2020年の東京五輪、どこのメーカーのものが公式に時間を刻むのか、今から激しい攻防が続いているようです。なんとなく日本のメーカーであってほしいという思いと、こういう機会に世界中のメーカーが威信をかけて最高の計測に貢献していただきたいという思いとが複雑に交錯します。

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