安倍首相のソチ開会式欠席は◎

12月24日付読売新聞に、『首相 ソチ開会式欠席 「北方領の日」考慮 五輪中には訪露方針』という以下の記事が出ていた。


ソチ冬季五輪が開催されるロシアの国旗

安倍首相は、来年2月7日にロシア南部ソチで開かれる冬季五輪の開会式に出席しない意向を固めた。国会開会中であるうえ、7日が「北方領土の日」に当たることを考慮した。ただ、五輪期間中(2月23日まで)にソチを訪問し、プーチン大統領と首脳会談を開く方針だ。

日露両政府は、首脳会談に先立ち、来年1月末に北方領土問題について話し合う外務次官級協議を東京で開催する。首相は次官級協議の結果を踏まえ、首脳会談で領土問題などの意見交換をしたい考えだ。

五輪開会式には各国首脳が自国選手応援のため出席する例が多い。しかし、ソチ五輪の開会式を巡っては、欧米各国の首脳が、同性愛への規制強化などロシアの人権状況に抗議するため、欠席を表明する動きが相次いでいる。

開会式に欠席の理由は、①欧米主要国の首脳が同性愛者の宣伝規制法についてのプーチン大統領の姿勢に抗議して軒並み欠席すること、②通常国会冒頭で衆議院予算委員会審議の一番多忙な時期であること、③2月7日は「北方領土の日」であり、日本青年館を会場に北方領土返還要求全国大会があり、時の総理が出席することが鈴木善幸内閣以来の恒例になっていることなどであろう。

しかし、私はぜひ、その日の夜に発って8(土)、9(日)、10(月)の日程でもモスクワ経由ソチを訪問し、11日の建国記念日の行事には参加するようにして帰国するのがいいと思う。

あえて夢を飾れば、フィギュアスケートで真央ちゃんが優勝し、安倍総理がかけよってハグするなんていうのもいいし、キムヨナに敗れたなら、この勝者を称えつつ握手で祝福するのもいい。いや、これは競技日程を知らない私の今年最後の夢かもしれない。

読者の皆様には、無責任なじゃれごとと一蹴されそうだが、会期中の早いうちに総理がソチを訪問し、各国のIOC委員とブエノスアイレス以来の再会を果たして、2020年への決意を述べ、日本への期待をつないでほしいものだ。

こうしたプロセスの中で、領土問題の解決のためには、何につけても、ロシアにおける日本の存在をしっかりとロシアの人々に見せつけ、認識させることが重要と思う。

「オリンピックの政治利用」と非難されるムキもあろうが、オリンピックほど政治的なものはないともいえよう。12月20日、脱税などの罪で10年近く投獄されて元ユコス石油社長ミハイル・ホドゴルスキー氏を釈放したり、昨年2月、モスクワのロシア正教会の大聖堂で「聖母様、プーチンを追い出して」などと歌い、これが「暴徒罪」に問われ実刑に服していた女性バンド「プッシー・ライオット」のマリヤ・アリョヒナさん(25)らメンバー2人を恩赦で釈放した。アリョヒナさんらは。反政権派への見せしめと内外で受け止められていた。

プーチン大統領は国家の威信がかかるソチ五輪を前に、相次いで特赦したことには各国からの人権問題での批判や風当たりを和らげる、高度に政治的な判断といえよう。

安倍首相もこれに勝る対応で国際社会でしっかりと地歩を固め、日露間の懸案解決に努めていただきたい。

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