レソト王国

レソト王国の国旗
首都マセル
言語ソト語、英語
人口2,067,000人(2008)
面積30,355km²

解説

周囲を全て南アフリカ共和国に囲まれた王国。

面積はスイスよりひと回り小さいくらい。

19世紀にヨーロッパ列強の進出が激しくなり、1884年にイギリスの保護下に入ったが、1959年には大幅な自治権を獲得、1966年にイギリス連邦の一員として独立した。

当時の国旗は、旗面の右3/4を占めるライトブルーの地の中央に、民族的な白いレソト帽(パソト帽、モロトロ)を大きく描いた国旗だった。

しかし、1986年にレハンヤがクーデターを起こし、翌年1月、それまでの国旗を改めて、槍と楯とシロフォンのバチのような武具をシンボリックに描いたデザインに変えた。

白は平和、青は空、緑は国土を表わすというものだった。

この旗のように、緑と青が直接、旗面で接するというのは、「カラー(白・黒・黄以外の色)同士は接してはならない」という紋章学の基本に反するので、スラブ諸国を別に、他の国旗にはほとんどない。

2006年、レソトは独立40周年を記念して国旗を現在の青白緑の横三色旗の中心に黒でレソト帽という現在の国旗に変えた。

青は雨、白は平和、緑は国土とその繁栄を表す。

以前は白だった帽子を黒にしたのは、黒人国家であることによる。

帽子は王権の象徴でもある。