国旗のある風景 – スウェーデンでの万国旗

神奈川県寒川町の町議だった各務晴美さんが2004年9月7日に書いたブログ「北欧エコツアー」に「万国旗がはためく街角」という一文を拝読しました。

以下はその概要です。

NET持続可能な環境をつくる政策・制度研究会で北欧(デンマーク・スウェーデン)を8月22日~29日まで、今回、私にとって初めてのヨーロッパであり、環境視察でしたのでかなりハードな8日間でした。

さて、スウェーデンの歴史や文化、自然を体感した視察ではありましたが、環境以外で印象に残っているのが街にはためく万国旗です。万国旗など見たのは、小学校の時の運動会以来だと思いますが、スウェーデンでは(他の国もそうでしょうか?)商店街のいたるところに万国旗がはためいているのです。

通訳の藤井さんのお話によると、スウェーデンは200年間、戦争をしない歴史があり、多様な人種を歓迎する意味も込めて万国旗を掲げているとか。

日本では、国旗といえば国家主義の象徴との印象が強く、私の子どものころ祝日といえば軒先に掲げられた国旗は、戦後60年近くたった現在では見ることはありません。

政治が右傾化する日本を飛び出し万国旗のある街並みに立って、平和と豊かな環境を次世代に残していくことは私たち大人の責務であると改めて感じました。

万国旗については、私はチェコスロバキアの記念切手に登場したのを見ています。しかし、世界全体ではあまり例がないように思います。

3年ほど前に、北方領土の択捉島での交流会場に万国旗が飾られていましたが、なんと、そこには日本の「日の丸」がなかったのです。すぐ抗議をし、先方の代表がマイクで謝罪しましたが、これはかの国民にはめったにないことです。今年は夏に国後島に行ってきましたが、そこでは7か国ほどの国旗ですから、行政府の代表には正面きっての抗議ではなく、「残念です」とだけ伝えました。

各務さんも万国旗には共感しておられるようですが、「国旗=国家主義の象徴」というのは少々、短絡すぎませんか? 私は「国際理解の第一歩」と見ているのですが。

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